米中間選挙前にドルは補正展開&株価上昇準備 投稿者: kaigaifx-trade2022年11月8日2022年11月8日市場ニュース 下院で民主党は敗北の流れ 昨日、米ドルは他の主要外貨に対して若干下落の傾向でした。先週の雇用統計による失業率の緩やかな上昇およびFRBが12月の小幅な利上げ検討を発言をしたことの影響が早くも出た模様です。しかし、米ドルは本日上昇し、昨日分をリカバーしています。今週の米中間選挙を前に、少なくとも初期の結果がわかるまでは、ドルは粛々と取引されることになると予想されます。世論調査では、共和党が下院で議席の半数を確保する可能性が示唆されています。現段階では、上院は接戦で勝敗が決するには少し時間を要します。主要な州の選挙結果が判明するには時間がかかるので、依然として結果が明確にならない限り停滞感は拭えません。 選挙結果のドルへの影響 米中間選挙結果によって、ねじれ議会や共和党が下院で勝利したら、来年度は経済成長の鈍化とインフレーションの軟化につながると予想されることはもちろん、今後利上げ鈍化の可能性が高くなり、ドル売りが加速することも念頭に入れておく必要があります。ドルの取引に関しては、弱気市場への転換と判断するにはまだ時期尚早でしょう。なぜなら、世界の主要中央銀行がすでに利上げの鈍化を示唆する中で、FRBのみがタカ派に固執する可能性がまだあるからです。さらに、世界的な経済成長に懸念が高まっているので、米ドルは安全資産として再び認識されることもあ理ます。したがって、長期的かつ急速なドルの上昇の可能性は低いとしても、緩やかなペースでドル買い進んむことは可能性があるといえます。 株価はねじれ議会での上昇準備 米利上げペース鈍化の期待を背景に米株価が、引き続き上昇して主要株価指数は約1%値上がりしました。大手ハイテク企業が大規模な人員削減を検討していることもあり、メタでは6%以上値上がりし、株高を牽引する役目を果たしました。中国のゼロ・コロナ政策緩和への期待に関しては、リスクオンの流れをより一層加速させました。木曜日の米10月消費者物価指数発表の前に、米中間選挙結果の見通しがもし明確になった場合、米ドルおよび株価の変動は増すことになるでしょう。世界経済減速の懸念を背景に、株価上昇は全体的に下落相場での反発と判断される可能性が高く、予想外に急速なインフレ上昇は、下落相場を引き起こす新たな流れを生み出す可能性があります。