中国の重要な経済指標の発表に応じて、USD/CNYの為替レートが一時的に6.96元に

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中国の重要な経済指標の発表に応じて、USD/CNYの為替レートが一時的に6.96元に達しました。11時に発表された中国の工業生産、小売売上高、不動産投資などの数値は市場の予想に届かず、元に対する売り圧力が顕著となりました。その結果、USD/CNYの為替レートは6.95前半から約6.96に変動しました。この下降傾向は、中国への輸出に強く依存する資源国通貨にも影響を与えました。特に、AUD/USDは0.6680前後での変動や、AUD/JPYは90.80円まで上昇しました。

一方、USD/JPYは136円という重要な水準に近い範囲でわずかな変動を示し、午前のセッションでは135.91円から136.12円の狭いレンジで推移しました。米国の債務上限問題が金融市場に即座のリスクをもたらしているにもかかわらず、リスク回避の円買いやドル買いによる大幅な変動はほとんど見られませんでした。債務上限問題に関しては、バイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で日本時間17日の午前5時に協議が開始される予定です。USD/JPYは本日の安値を更新し、135.72円まで下落しています。ロンドン市場ではやや円買いのトレンドが見られました。

他の通貨ペアにおいては、AUD/JPYは90.83円付近に下落し、NZD/JPYは約84.84円まで弱含みました。中国から発表された一連の経済指標がこれらの通貨に重しとなりました。EUR/JPYは約147.77円に軟化し、GBP/JPYも約170.16円に下落しましたが、下方向への動きは限定的でした。