ドル円は最近の高値を一時的に超える兆候を見せました。しかしこの後、139円の重要な抵抗レベルで売り圧力を受け、138円台の下限での推移となりました。24日の朝の取引では、138.60円前後で推移していました。本日の上昇は限定的で、やや不振なパフォーマンスを反映しています。日経平均の弱含みは、リスク回避志向が高まったことにより慎重なムードを醸成しました。その後、午後におけるアジア株の大幅な下落がリスク回避を一層促し、下降勢力を広げました。さらに、米国の債券利回りの低下もドル売り圧力に拍車をかけました。
11時には、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が金融政策会合の結果を発表しました。市場の予想通り、利上げが0.25%となりました。一部の市場参加者は0.5%の利上げの可能性を考えていましたが、実際の発表によりニュージーランドドルに売り圧力がかかりました。4月の前回の会合で、市場予想の0.25%の利上げに対して予想外の0.5%の利上げが実施されたため、市場参加者は警戒心を持っていました。これが発表後の下落に寄与しました。RBNZの声明は、現在の利上げにより金利がピークに達したことを示しており、2024年第3四半期に利下げの可能性が示唆されています。
RBNZの総裁は、利上げを維持するかどうかの複雑な検討が行われたことを認めています。予想されていた0.5%の利上げではなく、金利を据え置くか0.25%引き上げるという判断が明らかになり、ニュージーランドドルに売り圧力がかかりました。発表後、NZD/USDペアは最初は0.6245付近で推移しましたが、その後0.6159まで下落しました。同様に、始値が86.60円前後だったNZD/JPYペアも下落し、85.20円の水準に達しました。