先週末、米国のバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長は、債務上限引き上げに関して重要な進展を遂げました。28日に行われた電話協議を経て最終的な合意に達しました。協議結果は28日の協議後に明らかになり、2025年1月1日まで債務上限を停止し、連邦政府の借り入れを可能にすることが明記されました。また、非防衛支出については、2024会計年度については2023年度とほぼ同水準を維持し、2025年度には1%増加することが合意されました。もし両院が31日に合意を承認すれば、債務上限問題は次の大統領選挙後まで心配する必要がなくなります。
週初めの市場は比較的落ち着いた反応を示しました。金曜日の海外市場での近い合意の報道も影響していたでしょう。しかし、朝のセッションではUSD/JPYが140.92円に上昇し、直近の高値を記録しました。その後、調整フェーズに入りました。英国と米国で祝日があり市場参加者が少なかったため、高値でのドル買いには慎重な姿勢が見られました。
午後になると、売り圧力が現れ、USD/JPYの為替レートは140.30円前後で推移しました。
EUR/USDは1.07台前半で取引が続きました。先週末のUSDの強さにも関わらず、EUR/USDは1.0702という重要な水準を上回った位置を維持し、下方圧力に対して慎重な姿勢が見られました。朝のセッションで1.0714まで上昇した後、ドルの調整局面で1.0740台に安定しました。
EUR/JPYはUSD/JPYの上昇に伴い一時的に151.07円に達しましたが、その後150円台に調整しました。
週末の大統領選挙で現職のエルドアン大統領が勝利したことにより、トルコリラにはわずかな売り圧力が生じました。その結果、USD/TRYの為替レートは20.04前後で推移しました