世界の金融市場では、予想外に米国のISM非製造業景気指数が悪化し、ドルは中間の140円台から139.20円まで下落しました。東京市場が開場し、上部の139円台での取引は比較的穏やかな動きとなり、価格は中間の139円台を中心に変動しました。市場参加者は今後の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合に注目しており、金利の据え置きが予想されています。これにより、米国のISM非製造業景気指数の公表前には市場の期待が70%台から80%台に上昇しました。その結果、ドルの追加上昇の可能性はある程度制限され、139円台で売り圧力が現れる状況となりました。ただし、中期的にはドルの強化を期待する声が強く、ISM指数公表後の最近の安値付近で買いが入る動きが見られています。
他の主要通貨も動きが鈍く、ユーロドルは1.07台前半で23ポイントの範囲内で推移しています。ポンドドルは1.24レベルを中心に30ポイントの幅で変動しています。
豪州準備銀行(RBA)の政策金利に関する驚くべき発表が13時30分に行われました。幅広い予想に反して、中央銀行は0.25%の利上げを実施し、豪ドルが強化されました。会議前には、5月の前回会合に続いて利率を据え置く見通しの方が市場の予想に優勢でした。しかし、4月の豪州消費者物価指数の予想外の上昇、豪州当局による最低賃金引き上げ、そして豪州企業の賃金動向の好調な数字が、利上げの可能性についての憶測を引き起こしました。発表直前には短期金利市場で利上げが約16%程度で織り込まれていましたが、専門家の意見は引き続き安定的な見通しを示していました。ただし、専門家の中には利上げへのわずかな期待が3分の1程度存在しました。
その結果、豪ドルは米ドルに対して0.6625から0.6681まで上昇し、円に対しても約92.45円から93.14円に上昇しました。