現在、市場参加者は今夜のイベントを熱望しつつ、USD/JPYペアは調整フェーズに入っています。
昨日、米国の強力な指標に支えられ、ペアは著しい高値である144.17円に到達しました。しかし、本日の初めにはわずかな調整が見られ、オープン時には約144.00円で取引が始まりました。午前のセッションでは利益確定売りなどがあり、ペアは一時的に143.73円まで下落しました。それでも、日経平均株価が600ポイント以上急騰し、リスク選好の円売りが続いたことで、ペアは反発し、再び144円水準を回復しました。
同様に、昨日157.90円の高値をつけたEUR/JPYペアは、午前のセッションで売り圧力に直面し、157.44円まで下落しました。一部の買い注文が見られましたが、ペアはおおよそ157.70円の範囲内で推移しました。
一方、EUR/USDペアは一日を通じて1.0950の水準を維持しました。午前のセッションでEUR/JPYの下落によりわずかに1.0942まで下落しましたが、全体的にはボラティリティは限定的でした。
GBP/JPYに関しては、昨日183.70円の著しい高値をつけました。しかし、午前の調整フェーズではわずかに183.07円まで下落しました。それにもかかわらず、ペアは重要な水準を維持し、一部の買い注文を集めました。ただし、その後の反発は比較的鈍く、おおよそ183.30円までにとどまりました。
主要通貨は、22:30に予定されているパネルディスカッションを熱望しています。このディスカッションには、連邦準備制度理事会のパウエル議長、欧州中央銀行のラガルド総裁、イングランド銀行のベイリー総裁、そして日本銀行の黒田総裁など、影響力のある人物が登場します。
広く予想されているのは、米国、欧州、英国がより強硬な金融政策姿勢を示し、それがUSD/JPYペアや他の円クロスに大きな影響を与える可能性があるということです。
ただし、黒田総裁がイールドカーブコントロール(YCC)政策の修正に言及する可能性があることから、この重要なイベントに向けて市場参加者が積極的に外貨買いや円売りに従事することは困難になっています。