午後のセッションでは、USD/JPY通貨ペアは約144.60まで上昇しました。ドルの持続的な上昇は、前日の海外市場でのFRB(連邦準備制度理事会)議長パウエル氏の強気の発言に起因しています。この上昇により、ドルは約7か月ぶりの高値となる約144.62まで上昇しました(昨年11月以来)。ただし、日本政府による為替介入の可能性に対する懸念から、市場の興奮は一時的に鎮まり、東京の朝の取引セッションで為替レートは一時約144.14まで軟化しました。
それにもかかわらず、午後になってUSD/JPYペアは反発し、早朝の下落を完全に取り消し、再び約144.60まで上昇しました。ドルへの需要の高まりは、10年債利回りの著しい上昇やアフターアワーズの米国株価指数先物の上昇など、複数の要素に起因しています。市場参加者はスペイン中央銀行が主催するイベントで15時30分に予定されているパウエル議長の発言を熱心に待ち、市場の動向にさらなる影響を与える可能性のある洞察を期待しています。
一方、EUR/USDペアはセッション全体を通じて持続的に弱い動きを見せました。午後には1.0881の水準まで下落し、23日以来の約1週間ぶりの最低水準となりました。
同様に、EUR/JPYペアは午前のセッションで一時157.25付近まで一時的に軟化しました。しかし、EUR/USDペアのパフォーマンスの低下により、その後の反発は鈍かったです。午後には、ペアは一日の最低水準の近くの狭いレンジ内で取引されました。
豪ドルに注目すると、5月の小売売上高の好結果を受けて最初は急上昇しました。しかし、セッションが進むにつれて、豪ドルは安定し、より控えめな動きを見せました。午前中にはAUD/USDペアは約0.6627まで上昇しましたが、午後のセッションでは0.6610付近で比較的安定し、わずかな変動を示しました。同時に、AUD/JPYペアは相場の巩固フェーズを経験し、95円台半ばの安定した水準を維持しました。