朝は上昇バイアスで144.23円に一時到達も、その後のトレンドは強力な米ドルと円の弱含み

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先週の金曜日に東京市場で重要な145円レベルを突破したUSD/JPYペアは、軽微な修正を経て週の取引を中間の144円台で終えました。この重要な節目を超えた達成感が残る中、ペアは新たな週を同様の水準でスタートしました。朝にわずかな上昇バイアスで144.23円に一時到達しましたが、その後のトレンドは強力な米ドルと円の弱含みを示しました。

午前のセッションでは、米中関係の改善期待に支えられて日経平均株価は強さを見せました。その結果、中国本土と香港の株式市場は大幅な上昇を記録し、リスク選好による円売りが促されました。USD/JPYペアは昼前に144.60円まで上昇し、その後も高値圏で狭いレンジ内で取引され、144.69円に触れました。

しかし、修正が起こり、ペアは144.30円の水準まで下落しました。午後には日本の長期国債利回りが急上昇し、6月16日以来の0.4%水準まで上昇しました。この動きが円買い活動を引き起こしました。

一方、オーストラリアドルは、明日の政策会合でオーストラリア準備銀行が利率を変更しないとの期待から初めは売り圧力を受けました。その結果、米ドルに対して0.6637を下回り、円に対しても96円を下回りました。しかし、改善される可能性のある米中関係によってオーストラリアドルへの買い注文が増え、急反発が起こりました。AUD/JPYペアは一時的に96.40円水準まで回復し、AUD/USDペアも0.6670の範囲まで上昇しました。

一方、EUR/USDは午前中に比較的安定したパフォーマンスを示し、1.0901から1.0918の範囲内で取引されました。USD/JPYの反発の影響を受けたEUR/JPYは昼前に157.80円水準まで上昇しました。しかし、その後の売り圧力によりペアは修正されました。