先週末、USD/JPYは一時的に141.90レベルまで急上昇しましたが、新しい週は141レンジの後半

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先週末、USD/JPYは一時的に141.90レベルまで急上昇しましたが、週の取引を141.70で終え、新しい週は141レンジの後半でスタートしました。特筆すべきことに、読売新聞が週末に日銀が長期金利の上限について議論していると報じました。それにもかかわらず、朝の取引では141レンジを中心に安定した動きが見られました。

副長官の磯崎氏が日銀が共同声明に従い必要な措置を適切に講じることを期待する発言をしたことで、一時的に円買いが強まり、昼前にはUSD/JPYが141.35に対して一時的なドル安円高となりましたが、その勢いは持続しませんでした。その後の午後の取引では慎重な待ち構えのムードが漂い、141レンジの中で方向性が明確でない動きとなりました。

現在の週のスケジュールは、FOMC、ECB理事会、日銀会合など重要なイベントが控えており、週初から市場は慎重な姿勢をとっており、積極的な動きが限られています。

市場ではFOMCが0.25%の利上げを実施するとの一般的な予測があり、ECB理事会も同様の動きが期待されています。一方、日銀は現行の政策を維持すると見られていますが、声明や記者会見で今後の見通しが変わる可能性があるため、会合が終了するまで市場の動きは控えめとなっています。

また、EUR/USDは1.11前半の狭いレンジで推移しており、EUR/JPYはUSD/JPYの下落局面で一時的に157.21から上昇しましたが、後に再び157の中盤に戻りました。