米国のCPI指数発表を控えて、為替市場は慎重な動き&EURJPYはUSDJPYの影響で上昇

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明日発表されるアメリカのCPI指数に対する市場の期待が高まっています。現在の予想では、先月の指数に似た高水準が維持される見通しです。先週のFOMCの後、アメリカ連邦準備制度理事会が利上げを一時中断し、今年後半には利下げする可能性があるとの憶測が高まっています。しかし、このような見方を裏付けるかは、明日のCPI指数の発表後にわかるでしょう。

一方、パンデミックによる米国の消費者の心理的圧力が緩和されるにつれて、需要のシフトが起こっています。商品からサービスへの需要の移り変わりに、アメリカ連邦準備制度理事会はサービス物価のトレンドを注視しています。一部のアナリストは、アメリカ連邦準備制度理事会が特に注目している住宅費用を除いた「スーパーコア」サービス価格がより安定したトレンドを示していると指摘しています。先月の数字は前月比0.4%でしたが、もし下回れば、市場は今年後半の利下げを期待し続けるかもしれません。

しかしながら、今後数か月間、持続的な改善が必要とされるため、連邦準備理事会がインフレに対する見方を緩めるには時間がかかるかもしれません。一部の専門家は、より広範なインフレ目標を達成するには、労働市場の弱さがさらに悪化する必要があると指摘しています。

今回のUSDJPYは、海外取引時に記録したJPY 135.36に達する前に、一旦JPY 135.07に修正され、午後にはJPY 135.20前後を推移しました。ロンドントレーダーが市場に参加する直前に、USDの買いが入り、JPYの売りが発生したことから、ペアは最近の高値を更新してJPY 135.40に達しました。先週のFOMCにより、6月の利上げの確率が8%から25%程度に上昇したことから、USDの買いがやや優勢となっています。

一方、EURUSDは海外取引時に1.0950を下回った後、午前中から着実に買いが入り、午後には1.0977まで上昇しました。しかし、ロンドントレーダーが市場に参加する直前に、USDの買いが入ったため、ペアは1.0960台に動きました。EURJPYも、USDJPYの上昇トレンドの支援を受け、中盤148円台前半まで上昇しました。